小説「Tokyo 7th Sisters -episode.Le☆S☆Ca- 」を読んでみて
ずっと読んでなかったLe☆S☆Caの小説をようやく読み終えました…
普段は感想とかあっても文字に起こしたりしないのですが、アウトプットって偉大ですよね!という事で色々きっかけがあり書いてみる事にしました。
以降感想になりますので、未読の方はネタバレ注意です。
感想
まず目次に驚きましたね。
桜下際会、星下南中など4文字熟語らしき文字列が並んでおり、調べてみても出てきません。まさかの造語です。なんでこのタイトルにしたのか考えながら読み進めるのは結構楽しかったです。後で語りますが、星下南中は作中で一番好きなタイトルになりました。
Le☆S☆Caの結成秘話という事だけあって、小説には3人の出会いからステージへの道のりが描かれていました。お互いが引かれあうきっかけとなる出来事が散りばめられており、中でもキョーコがレナとホノカに興味を持つシーンが印象的でした。
レナへのダンスの相談
ダンスの振り付けのターンの部分が納得がいかないキョーコは、意見を求めてダンス未経験のレナに相談しました。レナは陸上部で体の動かし方をよく知っていたので、キョーコのターンを修正して実演してみせました。あっけにとられていたキョーコでしたが、自分だけで実践するとわからない部分もあることを知ったんですよね。
※この時ダンスしながら小声でキョーコが歌っており、それを聞いたレナが歌声が優しいと思ったと記載があり、わかるわーとなりましたね(楽曲のキョーコの声優しいんですよね、Behind Moonとか)
あと、アイドルを目指したルーツが母親がほめてくれたからという理由もここで明らかになりました。レナとのやりとりを得て身の上話をできる仲に発展していく姿が描かれていました。
世話焼きなホノカ
レッスンを終えたキョーコは、ナナスタのキッチンにラップのかかった皿が置いてある事に気が付きます。皿の上には不格好なおにぎり2つと焦げた卵焼き。皿の下にはホノカからの応援メッセージが書いてありました。味を心配しつつおにぎりを手に取るキョーコの顔はだいぶ緩んでいました(ここの挿絵は嬉しがっているキョーコの表情が非常に良かったです)
ホノカは人に見られるの恥ずかしがっている割に、不格好でも料理をつくってくれたところから、人にやさしくなる時にはなりふり構わなくなるのかな?と思ったりしてました。
元々ソロデビューを目指していたキョーコですが、レナとホノカとの交流を通して、この2人となら壁を乗り越えられるかもしれないと思いユニットデビューを望むようになったのかもしれないですね。
星下南中について
ナナスタに来なくなったレナを心配したホノカとキョーコは学校まで様子を見に行くことにしました。
レナは高跳びで目標の高さが跳べない事に悩んでおり、今アイドルを始めることは陸上競技からの現実逃避なのではないかと考えて、跳べなかった高さを跳べるまではナナスタに行かない事を決意していました。
3人でそれぞれの思いを語り合った後、少しだけ気持ちに整理がついたレナは親身になってくれた2人に嬉しさを感じながら再び高跳びに挑みました。「可能性は…いつだってある」と助走をつけて、心の中で「跳ぶよ」と言い聞かせたレナは全力で飛びました。
その後、3人はマットに寝転んで夜空を見上げながら話合っていました。
レナの「晴れたね」という言葉から彼女の心の曇が晴れたことが分かります。
ここでタイトルの星下南中について考えてみます。星下とは星の下の3人を指しており、南中とは天体でいう太陽や星が天球上で最も高い位置に達する瞬間を指します。3人が星の下で最も高い場所に飛べた事を表していますね。
ナナシスの曲では夢や将来を夜空の星と例える事がありますが、3人が目指すべき夢を探しているように見えるこのシーンは作中で一番好きです。
元々好きだったYELLOWの歌詞の「きっと長く助走をつけた 方が高くに届くわ」の部分の歌詞がさらに好きになりましたね。そのあとの「出会えた喜びが溢れてる」の歌詞もやばいです。
ホノカの選択
デビューライブの打ち上げに豚骨らーめんを食べに行こうと誘ったホノカ。
実は3人がご飯を食べに行くシーンは以前にもあり、キョーコがお母さんの誕生日プレゼントを選びに行く際に、ばったりあった3人でご飯を食べに行きました。その際に、キョーコから食べたいものはないかと聞かれたホノカは、悩んだ末に特にないと答えていました。そんなホノカが自分から主張して豚骨ラーメンを食べに行こうと誘ったのは、やりたい事が見つからずに迷っていた彼女でしたが、アイドルを目指すことを選択し、迷いがなくなったと事を示しているように感じました。
最後に
以上がざっくりとではありますが、Le☆S☆Caの小説を読み終えた感想になります。
個人的には、陸上部に所属し目標を持っているはずのレナがなぜアイドルを目指したのがずっと気になっていましたので、その点が明らかになったので読んでよかったです。
Le☆S☆Caの3人はそれぞれ違う悩みを持っていましたが、自分もこんな事で悩んだことあるなーと過去を思い出しながら読むと感情移入が出来て、よりキャラクターを好きになれるきっかけにもなりましたね。自分と重ねて体感できるのはナナシスの醍醐味ですよね。
あと、次回のライブから「跳ぶよ」のコールが来たら涙をながす事になりそうです…
豚骨ラーメンで必ず替え玉を頼む支配人がいるのですが、その謎も解けました。
気になる方はどうぞ読んでみて下さいませ。
おまけ
ダンスの相談を素人であるレナにするキョーコを見ていて、相手がどうゆう状況であっても気にしないというか、その人自身を見ているというか…
ナナシスのゲームイベントで「Le☆S☆Ca真夏のイケナイ隠し事!?~青春は強炭酸~の巻」という僕が大好きなイベントがあるのですが、その際に支配人が薄毛である噂を聞いたキョーコが「別に薄くったって、あんたの事が…」と発言しているんですよね。外観や状況にとらわれず、その人自身を見つめるキョーコって素敵ですよね。
そんなキョーコらしさを感じる箇所が小説にもありましたので、よかったら読んでみて下さい。あ、イベントも見てほしい。マジで面白いから。アンジャッシュかと思った。
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